脳神経外科・神経内科がメインなのは間違いありませんが、診察中に患者さんと話をすると誤解なさっていることが多いことに驚きます。
たとえば物忘れを主訴に受診された患者さんの頭部MRIを撮影して、小さな脳梗塞がみつかったときです。小さな脳梗塞は発生する場所がいいと症状を出さないので、気づかないうちに発生していることもあります。さらに検査を進めて、高血圧や高脂血症、糖尿病などが原因と分かり、それらの治療を行いましょうと言うと「先生のところでも高血圧の治療は行うのですか?」と言われたりします。
確かに脳腫瘍などの病気は高血圧は関係ありませんが、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、虚血性脳疾患など脳外科が診療する疾患のほとんどはその原因に高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が関係しているのです。そういう訳で病院での外来診療は生活習慣病治療が半分以上の比重を占めていました。生活習慣病治療のプロです。もちろん重症の糖尿病の患者さんで、糖尿病専門医にお任せした方がいいと思われる方は専門の先生にお任せしております。
高血圧、高脂血症、糖尿病などの脳卒中予備軍ともいえる疾患の治療を積極的に行っていることが分かってもらえたと思います。いかに医学・医療が進歩しても予防に優る治療はありません。患者さんの話を聞くと、血圧の薬などは服用し始めたら一生服用し続けなければいけないのではないかと心配され受診を躊躇されることが多いようです。確かに多くの患者様は血圧の薬を継続しなければいけませんが、必ずしもそうではありません。食事内容の変更、運動療法により血圧の薬が不要になる方もいらっしゃいます。薬物療法だけではなく、生活指導による治療も行っていきます。 |